編集課程の提出用テキスト公開②

日本、本国出身、東京出身ならではの企画です。
「滞在中、腰を据えて絵(大作に重点を置き)を描きます。そして、国立市民公民館での大作展示」。

特別なある感情が発露する場があります。
それは私にとって今の私を構築する記憶に深くつながりがある情報が多くある場所です。
ホワイトキューブ以外での展示は多く見かける。
しかしなおかつ作家が、自分と対面してしまう空間で、となるとどうだろうか。
そして必然のように、もともと自身の展示を想定した空間で歓迎の意志があるように作家が空間から感じたら。
私はずっと東京に住んでいます。
ずっと惚れているある素敵な、ある公民館が地元の国立駅の近くにあります。
その公民館はずっと小学校、中学校の下校路、友達と遊びに行く道に面していました。
公民館には冷水器がありました。共働きで、ぬるい水とか麦茶しかない家庭だったので、大好きでした。
大好きな冷水器を目当てによく道草しました。
十何年かぶりに、去年立ち寄りました。丁度アルバイト先が実家の近くになったり、時間があったり、しばらく離れていた地元を探検していました。
冷水器はまだありました。
早死にし、おぼろな面影しか残さなかった祖母、母と違い文化的だった祖母。
冷えたスプライトとリポビタンDを出してくれた祖母。
祖母が生前、家で指導していた華道教室の弟子を引き連れた展覧会もそこで行われました。
集会所などは私は使ったことがないですが民間のデッサンサークルなどで利用されます。
その公民館には遅くまで開いている図書館があり、ロビーも開放され、お金のない時はお世話になります。
ロビーにNPOが運営するコーヒー屋があります。障害を持っている方達が淹れてくれるくれるコーヒー。
地下の音楽室から練習の音が聞こえ、本のにおいとコーヒーのにおいがまざります。
高校受験や試験勉強に家のエアコンが効かないとか集中できないとかで図書館を利用した記憶のにおいが香っています。
深夜、おそくまでロビーにじっと座る家庭に居所がないであろう老市民達がいます。郷愁の風貌です。
何かを守り伝えようとした偉大な公民館。
そのロビーで大作を展示する。
天井が高く、品格と重厚感のあるタイルの壁。
いまとにかくやりたいことです。
現在、パーテーションを立て書道や写真や絵画等の小品の展示がそこでは良く行われています。
しかし、天井一杯まであるような、現代美術の大作が飾られたことは見ていません。
それも夢のように壁に平行し、大作展示用の古びた鎖がたれている不思議。
私が大作を制作しようとしているのを待っていたかのようでたまりません。
誰にとっても生まれ育った場所は特別なのです。
今回、そこを直感的な触媒にできるのは国内アーティストだけです。
個人的な愛や信頼、記憶がそこにあるからです。
擬人化し恋愛したくなるほど尊敬でき、愛せる場所と
全身全霊で作家としてまじわりたい。
その空間が愛し守ってきた何かが非常に大切に感じられるからです。
アートスペースのためのアートではなく作家の特別な感情が発露する場に対応できるほどの強度を持った展示をするための大作を制作するために。
やること:滞在中、腰を据えて絵(大作に重点を置き)を描きます。
「積み木のように勘と現象、情報の集合を感覚で組上げ絵を制作」。
個人的な感情の発露の現場で負けない強度の展示をする。
優れた現代美術でありながら偉大な公民館が守るものを汲んだ制作。


これから800字に削る。
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by wasurerare | 2009-03-02 10:05 | Ikoi_Girl__憩娘
Tomoaki Shibata, Artist from Japan is owner of this home page since 2006.Tomoaki runs own 2 home page. Another is main act. This act: news&blog Another:main.. http://wasurerare.jimdo.com/
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