編集課程の提出用テキスト公開④

「国内クリエイターとしてレジデンスで腰を据えて作品を制作し、
それに加えて国立市公民館で展示 」
よく寺で現代美術の展示がある。
私の生い立ちでは、「寺」に馴染みがない。
個人的に「国立市公民館」が「寺」です。
東京都国立市育ちアーティストとしての私を形成している多くの精神的財産が眠る場所が「国立市公民館」です。今回のプログラム、ワンダーサイトの施設での制作と発表をしますが目玉として心の故郷、「国立市公民館」でも展示します。
少年期、実家にはぬるい水とか麦茶しかなく、小学校、中学校、高校の登下校路にある大好きな国立市公民館の冷水器からでる冷たい水を目当てによく道草しました。冷水器、まだあります。
国立に暮らしていた祖母がいました。早死にしおぼろな面影しかない。立川の偉い自衛官の夫に先立たれた、エネルギッシュで進歩的で文化的で、粋で品のある祖母でした。遊びに行くと祖母は冷えたつめたいスプライトやジンジャエールを出してくれました。祖母が指導していた華道教室の弟子を引き連れた展覧会も昔、「国立市公民館」でひらかれました。
半地下のロビーに大作を展示します。そこにNPOが運営する障害を持っている方達が淹れてくれる喫茶店があります。コーヒーのにおいと地下の音楽室から流れてくる誰か練習の音、二階の図書館の酸っぱい香りが混ざり、立ちこめます。
私の芸術家を目指した種はそんなところに多分ありました。
深夜のロビー、ベンチに佇む質素な老市民達は鳩のように平和を象徴しています。
その「国立市公民館」が守ってきた何かが非常に大切に感じられるます。そのロビーで大作を展示します。個人的な見方かも知れませんが展示空間としてほんとうに魅力のある場所です。
外光が入り明るく、
吹き抜けの半地下なので天井が高く、品格と歴史的な重厚感のあるタイルが壁を支えます。
壁に沿い、天井に正体のわからないレールがついていて古びた鎖がたれていて、私が大作を制作し展示しようとしているのを待っていたかのようなで、おもわず心の中で凄いと叫びました。
生まれ育った記憶のある現場を直感的な表現の触媒にできるのは今回のレジデンスで国内アーティストだけです。
青山と国立市公民館を結ぶ。都心へ来た美術の鑑賞者を都内にある作家の地元の施設に誘い、潜在的な魅力ある場を証明する。
変哲もないところに無造作に深い熱量の籠もったプロでやっていこうとするアーティストの美術表現が出現する、今のところ遊び心ですが、理想の美術のあり方ではないでしょうか。
その現場は今回はある意味「祈り」の現場です。
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by wasurerare | 2009-03-03 23:56 | Ikoi_Girl__憩娘
Tomoaki Shibata, Artist from Japan is owner of this home page since 2006.Tomoaki runs own 2 home page. Another is main act. This act: news&blog Another:main.. http://wasurerare.jimdo.com/
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