ホテルから見る花火、空に撃つ銃声、USAを連呼する輩に満足していましたが、もっと盛大にやっているという海に行けばよかった、とつい口を滑らしてしまったのはしょーもない貧乏性の側面を出しただけで公的な業績の善し悪しには関係ないどころかハングリーさの表れです。本日はそうした独立記念日翌日の休日ですが経済的なモーニングを研究興味の対象でもある日系人の大先輩達が集う店で食べ、午後チカノアートの美術史の科目があるパサディナシティカレッジのある方面を廻りました。この学校の近隣はカリフォルニア工科大という地球上で一番とされている大学があり、制作上、アメリカのグローバルさについて考えるためにこの学力の世界の中心がどんな環境にあるのかを知りたかったことが主な動機でした。リトルトーキョー駅から電車で終点へ行き、そこからアルタディナと書かれたバスに乗り迂回し周辺環境を目で追いながらその学校のあるあたりに行きました。電車の駅のプラットフォームは高速道路に挟まれ乗用車が左右を通り過ぎていき、小菅の近くにアトリエを持っていた時荒川の向こうに見えた高速道路を想い出し高速道路の向こうに新潟の黒姫山のような山が迫り、その空気の透明さも手伝ったか越後妻の大地を瞼の裏に見ました。バスはエルモンテ駅が終点で、そこでダウンタウン行きのバスに乗り換えテンプルシティーや大きな台湾人コミュニティーがあるだろう面影のあるガーベイという非常に不思議な道を通る面白いルートで帰ってきました。ところで今日までダウンタウンのコンベンションセンターではアニメエクスポが行われており、連日連夜リトルトーキョーはそこから流れてくるコスプレした人々で賑わっていました。最近は猫のしっぽをつけるのがほとんど一般的かトレンドなのかなと思いました。個人的にはとても懐かしい目で見てしまいました。そういった人たちが今日の道中何人もいました。リトルトーキョーはもう移動しますが一カ月も滞在すると地方でのアーティストインレジデンスではないんですが商店のおじさんなどいろんな人に顔を覚えられ声をかけてもらえます、この関係はとても貴重だと思うので継続してダウンタウンは通い調査したいです。今のところ一番の好みの壁画はダウンタウンのブロードウェイと3rdにあるビルの壁画です。