朝昼晩

おつきあいしていた女性から今日の明け方酒気帯びの℡があった”今沖縄で呑んでる(中略)現実逃避している。気分は最高だ。”そんな内容だ。
いつも現実逃避が、必要な女なんだろう。逃避したい現実を案じてもいいか。
携帯越しでぬくもりを孕んだそんな便り。

”妹の傘ですよね。”最近、飲み屋の若い女に鼻で笑う感じで云われて勝手に呆然とした。
雨が降っていてバイト帰りの電車の中で拾得した黄色いアメリカチックなイラストが連発している傘が子供用であまりにもファンシーな柄だったため、大男の自分とのギャップが面白く、誰かの気を引くための小ネタにして呑んでたのである。店主やカウンターのみんなは喜んでつっこんでくれた。
作戦成功ではあったが、その中の妹の傘発言には何か毒を感じ、切り返しに失敗した。
ようするにグロテスクなシスコン兄ちゃんという設定が脳裏に投射された。
妹が大好きで心配で同年齢の女子とかに興味を持ちこそすれ後ろ向きで、妹の面倒をみたい、おしゃれではない変質的なおたくスポーツ刈り野郎。
俺は男兄弟しかいない。だけど、ちくっとささったのは、形はちがえども同じような構図を抱えてんじゃねえかと感じたからだろう。
バイトの職場では後ろ向きな社会性をたもちたいと願い、制作のことや作家としての人間関係と女の尻や足や乳が思考を占めて仕方ない。つまりじっとりしてるお宅野郎だ。
そんな野郎は浦島太郎になっちゃうんじゃないか。思考の参考は常に記憶だから。
昨夜帰宅の電車の中で寝不足だったのかめんどくさかったのか始終うつらうつらしていた。零時前の東京発の高尾行き快速、何とか座れた。その日は前日の若い友人のバンドのライブをバイト後に楽しみ、打ち上げに参加し、ファミレスで始発をスープを飲みながら待ち北千住のアトリエで制作しバイトに向かい、渋谷接客バイト後一杯北千住でやって制作して来たといったことで割合たてつづけて忙しかった。
で、中央線で疲弊してうつらうつらとしているうちに隣の座席の人が目を開けるたびに変わっていく。花びら大回転。みんな女性で割と年増で、美人じゃないんだけど一瞥くれるたびに綺麗に見え、どきどきした。勝手に好みの対象が年齢的にせり上がってきているのかな、と思った。一方では日常回顧的な思考に陥って、妹幻想風というかちょいロリコンチックな自分。
その疲れてうつらうつらしていざるを得ない肉体の現状、がきっと歳をとることに対してのメッセージを発信してるに違いない、通過儀礼的に。
酔っぱらって映画館の裏の路上で寝ちゃって寒くて震えて千鳥足で何とかしようとしたときも、絶望的な肉体の加齢を呪わざるを得なかった。そういうときは急に向こうからやってくる。
オートメーションに加齢し、痛みとしてそれを憶える。自然な割礼だよね。
だから、焦るし、ちゃんとしようと思ってしまう。ああ怖い。

アトリエの裏に中学校と隣接した小さな公園がある。昨夜帰宅時に通りがかったら怖い風景に出くわした。深夜の樹木に服がかかってある。近づくと学生服と白のワイシャツだあることがわかってくる。忘れ物にしても変な雰囲気であった。根本に何か光った。靴だ。
それも飛び降りとかやるひとみたいにつま先をこちらに向け両足分そろえてある。
おもわず見上げた。葉が生い茂っている。しばらく見た。全裸の男子中学生と目が合ってしまうかもしれない。幸い人気はないようだった。いたずらか。
駅前のファミマでおにぎりを買う。浮浪者が職務質問を受けている自動ドア。その浮浪者はあと何年生きられるんだろうか、かなり弱っている。
いろいろと思う節がある。もう5月だし。

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by wasurerare | 2008-05-04 07:33 | Ikoi_Girl__憩娘
Tomoaki Shibata, Artist from Japan is owner of this home page since 2006.Tomoaki runs own 2 home page. Another is main act. This act: news&blog Another:main.. http://wasurerare.jimdo.com/
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