2010年 08月 02日
漁に出る①
漁師のおじさんは85歳。
背筋も伸び肌が黒い。
戦争に行って帰ってきた人だという。
船はFRP製で3人乗ったら身動き取れないほど小さい。
もう少し若い漁師の船と比べると
明らかに手作り感のあるマシンだった。
櫂に棒切れが紐で結んであって延長されている。
はじめ僕は不眠症気味で船着場で猫のように地べたに伸びていた。
そこにおじさんが来た。
最初僕のことを釣り人と誤認したらしい。
寝れないので波止場のコンクリにうつぶせているうちに
寝てしまった、そんなことや、東京から来ていることなどを
話すと、おじさんは興味深げだった。
おじさんは、東京に1度だけいったことがあるという。
港改修の陳情所を15年ほど前、国会に部落の者、数名とともに
東京に行った。
上野の西郷さんを見て築地を見学したそうだ。
北海道にもいったことがあるという。
おいおいきいたのだが
長距離ドライバーの息子が昔結婚した相手の実家が北海道で
挨拶にいったらしい。
息子は少しやんちゃみたいだったらしい。
現在行きたいところは
佐渡島と沖縄だそうだ。
ここの人に行きたいところをきくと
かなりの割合で海のあるところを口にする特徴がある。
・・続く
by wasurerare
| 2010-08-02 05:03
| Ikoi_Girl__憩娘