2007年 09月 30日
鼠が路上に姿をあらわすのはその商店街ではそれ程ないという。
しかし二匹の丸々とした鼠が路地にいた。
一匹は跳ねられ息絶えていた。
もう一匹は生きている姿を確認したが、先程跳ねられたらしい。
今夜中に埋葬してやろうとおもう。
それにしても、気象のせいだろう。
凍えて寝床から這い出てきたらしい。
二匹は離れて発見されたが家族だろうか片方は若干小さい。大きいのは赤レンガ位の大きさの胴体と立派な太い柔らかそうなしっぽを持っていた。
毒を食べたかもしれない。
大きい方は冬のゴキブリのように頼りなく重く歩いていた。
駅前のナイキを履いたホームレスがキャバクラの電飾に浮かび上がり吠えていた。
明日の朝は路地の掲示板に何枚も、とほう の紙が張られるんだろうか。
秋が切ないのは、冷え込みが死と別れを向かいいれる季節だからか。
by wasurerare
| 2007-09-30 02:33