2007年 10月 04日
ミステリアスな母の食べ物
“憎しみの的“になる、おふくろは不出来な私を不出来に育てたという念を私に持たれしまい気味だったから、つまり、不出来な私にとってはそのおふくろが食卓に上げる食べ物に対しても不満を“目ざとく“発見されるのであった。
実際おふくろは中学の教師で給食の余りを持ってきては子らに与える。作る料理も給食並みに味がない。レパートリーも華やかさもない。反骨とも受け入れられるストイックさ。
学童に土曜にもたされる弁当は大まかに言うと大体米と海苔、或いは鮭の切り身。よそはハンバーグやら出汁巻き卵やらミートボールやらで、思わず毎回隠れて食べた。
結果、憎ましい食を提供されたと記憶していた。
昨日、山で私が撮影を手伝った青年作家が下山後に自宅で水炊きをお礼にとご馳走してくれた。
料理は本当に美味しかった。手製の柚湖沼とポン酢でいただいた。
しかし、いつの間にかタレなどをつけずに塩気のない味を堪能していた。塩気のない具財に悦の味わいを覚える。
マンガみたい。信じられないがネタになっていくんだろうな。
by wasurerare
| 2007-10-04 09:39